前回、スマホで綺麗に写真を撮る(初級編)で農業においても農作物などを写真で綺麗に見せることは重要だとお伝えさせていただきました。初級編でお話ししたことを実施するだけでも写真はかなり変わります。
しかし、更に写真をよく見せるための方法があります。今回は撮り方ではなく、撮る時のスマホの設定や、撮影後に撮った写真をよりよく見せるための編集の方法です。
撮影したものを編集すると写真じゃなくなってしまうのではないかと思われている方も多いかもしれません。しかし、ここで言う写真の編集というのは女性の方がお化粧をするようなものです。撮影したベースの写真をより良く見せるために少しだけお化粧をするということです。
ただし、化粧もやりすぎると良くないように、写真の編集もやりすぎは禁物です。少し写真に化粧をしてあげることで、素材の良さを引き出すことができます。今回は中級編ということで、写真の編集について3つの方法を紹介いたします。
1. ホワイトバランスを変更する
ホワイトバランスってなに?って思われる方が多いかもしれません。ホワイトバランスとは簡単に言うと白を白く見せるということです。白は白なんじゃないのと思われるかもしれませんが、被写体に当たる光の種類によって簡単に色が変わってしまうのです。
写真を撮って実際の色と違うと思ったことはないでしょうか?基本的にスマホでは自動的にホワイトバランスを調節して白を白く見せるような処理をしています。しかし、スマホのカメラが考える正しい色と、自分自身が認識する正しい色がずれている場合があります。そんな時にホワイトバランスを調節することで、被写体の印象が変わってきます。
また、あえてホワイトバランスを変更することで温かさや冷たさを表現することもできますので写真でどのようなものを表現したいかによって変えてみてもいいかもしれません。
2. 明るさを調整する
カメラが適正と考える明るさと実際に見せたい印象にズレがある場合があります。同じものを撮影しても暗く撮るのと明るく撮るのではまるで別のもののように見えます。明るさを変えるだけで、写真の印象は大きく変わります。
少し明るくすることで、生き生きとした生命力や新鮮さを表現することもできます。また逆に少し暗くすることで、質感や色、雰囲気を出すこともできます。明るくする場合には明るくしすぎて白くなりすぎないように、暗くする場合は黒で潰れてしまわないように気をつけてください。
3. 彩度を調整する
彩度とは鮮やかさのことです。写真を撮った時、実際よりも少しくすんでたりしませんか?ここにあるトマトはとても鮮やかで美味しそうなのに写真ではなぜかその鮮やかさが伝わらない。そんなときに撮影した写真の彩度を調節してみてください。
赤いものであればより赤く、緑色のものであればより緑で青々しく仕上げると、よりその農作物の良さを伝えることができます。もちろんやりすぎは禁物です。適度に彩度を調節して、本来の農作物の魅力を写真で伝えましょう。
いかがだったでしょうか。これらはスマホの画像処理アプリで簡単に調節することができます。Adobe社が出している「Adobe Photoshop Lightroom CC」というアプリは無料でダウンロードできて本格的な加工が可能です。ぜひ、撮影した写真をよりきれいに、そして美味しそうに仕上げてみてください。
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