「自分の商品を3分間自慢してください」
という宿題はいかがでしたか。
意外と難しいのですよ。自慢できる方は、100人に1人だと思います。
出来れば売れますよ。ちょっとだけ良い商品を作れば。
他の追随を許さないような素晴らしい商品は、絶対に売れます。
そんな夢のような商品は、日本にはほとんど存在しないと思います。
1回食べてもらえれば、一生買い続けるでしょう。
お店がどんな山奥にあっても、ネットでしか買えなくても。
でもそんな商品を皆様はご存知ですか?
家業以外の企業で販売している商品で。
私は、勉強不足なので教えてください。
みなさんにとっての販売員は誰ですか?
自慢できるかという話をしましたが、
販売の現場でそれが出来れば商品は売れていきます。
もし、3分間お客様に自慢話が出来れば、大半のお客様はお買い上げいただけると思います。
自慢と言うより説得という言葉のほうがいいかもしれません。
何が言いたいかというと、商品以上に販売員が重要と言うことです。
素晴らしい商品でも、並べておくだけでは売れません。
お客様と商品をつなぐ販売員の良し悪しが売上を左右する最大のポイントです。
いい商品を作ることだけを考えても売れないんです。
売り方が一番重要です。
みなさんにとっての販売員は誰ですか?
お客様は誰ですが?
考えてみてください。
たとえば、青果物を作っていれば、各卸売市場の担当者だったり、中卸しの担当かもしれません。市場の担当者を説得してその商品のファンになれば、その商品を仕入れ業者に
勧めます。
私も、市場にいた時に、担当者が熱心に勧める商品を基本的には仕入れていました。
特に気が合う担当の商品は。
店頭でのフェイスも大きくなるんですよね。
商売を拡大するのは、そういった宣伝部長のような人が必要です。
その宣伝部長は、いろんなところにいっぱいいた方かいいですよね。
もちろん、JAにも必要。市場にも、販売店にも。
多くの商品を売るためには、流通過程でどれだけの人数の宣伝部長を
持つことができるかが最も重要になります。
ということは、そこに販促活動を徹底的に行えばいいのではないでしょうか。
生産者が消費者に直接訴えることは、聞こえはいいのですがあまり効率的では
ないと考えています。莫大な費用がかかります。
あと、すぐに忘れてしまいます。
もちろん、行事として東京などの大消費地で販売をするには別にいいと思いますが。
たとえば、みなさんが生産している商品が全国ネットのテレビで取り上げられたとします。
問い合わせは、全国から殺到するでしょう。考えてみてください。
テレビの宣伝効果ってどれくらいだと思いますか。
商品の特性にもよりますが食べ物の場合1週間程度でしょうか。
お客様の声が店舗のバイヤーを通じ、市場の担当者に入り、産地に入る。
今までに当然、市場の担当者には営業しているでしょうから、双方向で
つながって来ます。バイヤーは売れるから買うのです。
売れるということはお客様が欲しがると言うことです。
その流れが出来ると安定的に売れていきます。
農産物や畜産物は急に生産量を増やすことは出来ません。
パイプを少しずつ増やすことが、経営の安定につながります。
農産物、畜産物は、一歩一歩着実に努力する事が必要だと思います。
多少の近道はありますが。
次回は「行列はなぜ出来る?」についてお話したいと思います。
当該コンテンツは、担当コンサルタントの分析・調査に基づき作成されております。
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