今回のテーマは「なぜ、行列は出来るのか?」
基本的には、需要が供給を上回れば品薄状態になります。
たとえば、「表参道に話題のお店がオープンした。」といっても、話題を作っているのは出店者サイドです。
行列にも、長く続く店と、話題だけで1ヶ月もするとすぐに行列がなくなってしまうお店の2通りあります。
新店舗の場合は、新規のお客様が並んでいます。もちろんニューヨークで食べたとかいうお客様もいますが、感動は本国を超えることはありません。
行列は、いつまで続くのか?
私は、行列が出来ていると興味本位で必ず並ぶようにしています。
並んでみて、オペレーションをみる。
そして、このお店の行列がどれくらい続くのか予測する。そしてその予想が当たっているか確認する。
その繰り返しをしていると十中八九あたります。
では、どういう視点で見るのか?
一番大切なことは、出した値段に見合う価値があるのか?
人に差し上げたときに喜んでいただけるか?
接客はいいか?オペレーションは効率的か?
オペレーションが悪いから並んでいるというのも非常に多いのが現状です。
簡単に言えば一人のお客様を何分で捌くか。
もしスペースの問題とかなければ、2人で接客するところを倍の4人で接客すれば
捌けるお客様の数は2倍になります。
よく、スーパーのレジを1台2人体制にすると、列の進みが非常に速くなります。
行列のメカニズムはシンプルです。
基本的に行列は一度消えると、復活させることは極めて難しくなります。
だから、消さないようにオペレーションを調整するんです。
みなさんが、新商品を出したときも同様です。
宣伝をして、知り合いに買ってもらって。
お付き合い買いとかご祝儀買いってすごく多いんですよ。実際。
初日は関係者多いですから。
だから、出荷調整は必要です。
消費者の心理も重要なポイントです。
並んでるから、欲しくなる。
こんなことが、よくありました。
デパチカで行列を整理していたときに、並んでるお客様に聞かれたこと。
「これ何売ってるんですか?」
並んでる人に。
並んでると、並びたくなる。
それを買うと得した気分になる。
手に入らないから、欲しくなる。
人に差し上げたときに、「これ手に入らないのよね。」
と言われるとうれしくなる。
そういった、人から褒められるという特別感がなくなったときにブームは終わります。
行列が続くと言うことは、新規のお客様が加わっているのも事実ですが、基本は同じ人が何度も買いに来るということです。
自分自身も、月に1度は有楽町に食パンを買いに行ってます。
別に行列に並びたくて行っている訳ではなく、美味しいからたまに無性に食べたくなる。
それだけです。
つまり、顧客です。
行列が絶えないのは、顧客が続けているためです。
新規のお客様をリピーターにする事が、農業ビジネスを成功させるためにはもっとも
重要なことです。顧客をつなぎ止めること、顧客を増やすこと。
そのために、何をするのか。
次回は、顧客作りのテクニックについて。
当該コンテンツは、担当コンサルタントの分析・調査に基づき作成されております。
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