スマート農業と決済手段のトレンド_シリーズ『キャッシュレス時代のスマート農業経営』Vol.5

(三菱UFJニコス株式会社)

情報通信技術(ICT)の発展に伴い、農業でも、ICTを活用して作業の自動化や生産の効率化を進める「スマート農業」が広まっています。スマート農業で、どのように農業を効率化できるのか、気になっている農家の方も多いのではないでしょうか。

ここでは、スマート農業でできることの具体例や、スマート農業を実践する上でクレジットカードがあると便利なケースについて解説します。

スマート農業とは、ロボット技術やICTを活用して生産性などを向上する取り組み

スマート農業とは、ロボット技術やICT、農業データを活用して、生産性の向上や作業の省力化、品質向上などを図る取り組みのことです。

現在日本の農業は、担い手の高齢化や人手不足といった問題を抱えており、スマート農業は、その解決策の1つとして注目されています。また、熟練の就農者の感覚に頼っていた農業技術を数値化、データ化することで、知識やノウハウを情報として残せるようになるため、共有や承継をスムーズに行うことも可能です。

スマート農業の代表的な取り組み

スマート農業の実例として、ロボット、人工知能、IoT機器などを活用した多岐にわたる取り組みが行われています。以下の6例は、スマート農業の代表的な取り組みです。

農薬・肥料散布ドローン

農薬・肥料散布ドローンは、農薬・肥料用のタンクやノズルを搭載したドローンに田畑の上を飛行させ、上空から農薬や肥料を散布する無人の航空機です。

上空から広範囲に効率良く農薬などを散布でき、また急斜面など人の立ち入りが難しい場所での作業も可能になるため、農業の効率化・省力化に役立つことが期待されています。

ドローンにカメラを付けて作物の生育状況などを記録し、データ化することも可能です。

農薬・肥料散布ドローンのイメージ
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無人トラクター

無人トラクターとは、事前に登録したエリアと走行モードにもとづき、人がいなくても自動で走行するトラクターのことです。

無人機を監視する人は必要となるものの、乗り込んで操作する人が不要なモデルが開発されています。

無人トラクターのイメージ
5図版13.jpg<中見出し>

自動収穫機・選別機

収穫した農作物に関する収穫や選別の作業にも、スマート農業を導入する試みが進んでいます。

自動収穫機については、アスパラガス、ピーマン、トマトなどの農作物を自動で収穫するロボットの開発が進んでおり、イチゴでは人工知能とロボットアームを活用した自動収穫機が開発されました。

また農作物の選別機としては、野菜や果物などを重さや大きさで自動選別するだけでなく、センサーで糖度や酸度なども検査して選別できる機械も開発されています。

自動収穫機のイメージ

アシストスーツ

アシストスーツとは、体に身に着けることで、重い物の上げ下げなど体に負担のかかる動作をサポートしてくれる機械です。

農作業には、腰や腕などの特定の部位に負荷が集中する作業が存在します。アシストスーツは、体の負担を軽減するために開発された作業補助用の機械で、例えば「上腕を上げた状態を保持するブドウなどの棚下作業サポート用スーツ」、「重い物を持ち上げることを想定し、腰にかかる負荷を最大40%軽減できるアシストスーツ」などが開発されています。

アシストスーツのイメージ
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営農支援システム

営農支援システムとは、農作業にまつわるデータを記録・管理するサービスです。

農作業に関するさまざまなデータを可視化し、記録することで、作業情報の共有や、過去データの活用による収穫量・品質の向上、ノウハウの伝達などを実現することができます。

スマートセンシング

スマートセンシングとは、センサーを設置することで、光や温度などの情報を検出・蓄積する技術のことです。農業で用いられる例としては、温度センサー、湿度センサー、照度センサー、水分センサー、CO2センサーなどがあり、施設栽培の自動制御などに活用されています。

スマートセンシングのイメージ
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スマート農業でクレジットカードがあると便利な場面

スマート農業の取り組みを取り入れるかどうかは農家次第ですが、一部のサービスを利用する際は、クレジットカードがあったほうが便利です。

各サービスの支払方法はさまざまですが、営農支援システムなどの支払いでは「月額◯円」といったサブスクリプション方式となっているケースがあり、その場合はクレジットカードで決済するのがおすすめです。

クレジットカード決済のメリットとしては、支払い忘れがなく、ご利用金額に応じてポイントが貯まることが挙げられます。

また、場合によっては決済方法に口座引き落としの設定がなく、口座振込かクレジットカードしか選択できないサービスや、クレジットカードの登録が利用条件になっているサービスもあるため、クレジットカードの利用が必須になるケースもあります。

事業経費支払い用のクレジットカードを活用してスマート農業を導入しよう

農業の生産効率を高めるためにスマート農業を導入するなら、クレジットカードがあると便利です。クレジットカードを作るのであれば、農業の支出を集約できる、事業経費支払い用のクレジットカード(ビジネスカード)を作ることをおすすめします。

ビジネスカードは法人カードと呼ばれることもありますが、個人事業主でも法人でも問題なく申請可能です。

ビジネスカードは、さまざまなクレジットカード会社からサービスが提供されていますが、農家向けのカードの1つとして「JAビジネスカード」があります。ソリマチの農家向け会計ソフト「農業簿記」との連携も可能な、農家向けの特典が充実したカードで、「BizPay 請求書カード払い」によってカード払いを受け付けていない販売店でもカード払いが利用可能です。ぜひご検討ください。

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