マレーシア1号店「JONETZ by DON DON DONKI Lot10」_シリーズ『日本の農産物を海外のお客様へ』Vol.9

アグリウェブ読者のみなさま、九回目の今回はマレーシアに3月 初出店した「JONETZ by DON DON DONKI(ジョウネツバイドンドン ドンキ)Lot10 ストア」についてお話をさせて頂きます。

この度オープンした「JONETZ by DON DON DONKI Lot10ストア」は、マレーシアの首都・クアラルンプールに店舗を構え、従来の「DON DON DONKI」が、情熱を持ってセレクションした日本の商品」および当社のオリジナルブランド「情熱価格」を中心に取り揃えた、世界初となる「情熱価格(JONETZ)」の専門店です。

マレーシアで支持される日本産品

マレーシアは人口の6割以上がイスラム教徒の方(ムスリム)であるため、ムスリムの方にも安心してお買い物をお楽しみいただけるよう、「ハラール認証」※1を受けた商品を取り扱う他、ノンポーク・ノンアルコール商品も展開しております。

※1 マレーシアのイスラム開発局(JAKIM)との相互認証が認められている、日本のハラール認証機関が認める「ハラール認証商品」

マレーシアは親日の方が多いにも関わらず、日本の食品や商品を販売する店舗がほとんどないこともあり、「JONETZ by DON DON DONKI Lot10ストア」オープン時には500人を超すお客さまの行列ができました。

オープン当日は、イチゴや焼き芋、和牛サーロインステーキや刺身用ウニなどが売上上位を占めました。これらはアジア各国でも人気の商品であり、海外のお客さまにおける共通の嗜好性が伺えます。

その中でもイチゴは大変好評で、店舗オープンと“旬”の時期が重なったことにより、非常に大きく売上を伸ばしました。オープン翌月4月の売上は、シンガポールの1店舗平均と比較しても3倍以上の売上を誇り、マレーシアのお客様の日本産品に対する支持率の高さが如実に表れています。

またイチゴのシーズンが終わりを迎えた6月頃からは、ぶどうや桃の売上が伸びており、海外のお客様に日本の“旬”の果物をお届けすることができたと実感しています。

また野菜人気No.1のさつまいもは、生芋、焼き芋、干し芋、どのアイテムも人気を博していますが、「情熱価格(JONETZ)」の専門店でもあることから、当社自社ブランドの情熱価格「焼きほしいも」は特にご支持いただいております。

コロナ禍の厳しい状況下。マレーシアへの輸出のポテンシャル

しかしながらマレーシアはオープン後、コロナの新規感染者数が大幅に増加し、条件付き活動制限令(CMCO)や完全ロックダウン(FMCO)が繰り返し発令され、直近3カ月においてはマレーシアの方々が自由に買い物に行けない現状があります。

我々の店舗においても、残念ながらお客さまのご来店数が減っております。このような状況下の場合、通常の輸出を行っても十分な荷量にはなりません。

しかしながら、ご来店いただけるお客さまにひとつでも多くの日本産品をお届けしたいとの想いから、現在はシンガポールからの陸送に切り替えることで、継続して日本産品を供給しております。

未曽有のコロナ禍という状況下においても、“おいしいものが食べたい”という想いは世界共通であり、普遍のものであると思います。
だからこそ、どのような状況でも「海外のお客さまに日本産品をお届けすること」、これを当社の使命と自負し、日々邁進しております。

マレーシアは元来、青果の輸入規制が緩和な国であり、また親日の方も多いため、非常にポテンシャルを秘めた国です。オープン直後のイチゴの事例を見れば、これは一目瞭然です。

現在はコロナ禍という中で多くのお客さまにご来店いただくことが難しい状況下ではありますが、この状況が打破された暁には、またマレーシアのたくさんの方々に日本産品を食べていただけると信じております。

当社は今後も生産者さまと手を取り合い、日本産品をマレーシア、そして海外のお客さまへひとつでも多く届けてまいります。
ぜひ当連載コラムをお読みくださっている読者のみなさまには、我々と一緒にチャレンジして頂ければ幸いです。

当社の海外事業にご興味をもっていただけましたら、ぜひ海外輸出に携わる会員組織PPIC(ピック)のホームページもご覧になってください。

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